2011年9月9日金曜日

特発性前庭疾患

特発性前庭疾患は時間と共に穏やかに改善していくケースがほとんどですが、症状が徐々に重くなっていくようなら要注意です。その場合は脳に異常がある可能性があるため、改善は難しくなります。
この病気により食欲がなくなってしまった場合には対症療法として補液が行われます。また炎症が完全に除外できない場合には抗生物質が投与されます。中には甲状腺ホルモンの内服で効果があったという報告もあります。なお、支持療法として転倒などによる外傷を予防したり、十分な栄養を補給することが大切です。
この病気は時間が経てばほとんどが回復する病気ですが、平衡感覚やバランスが取れなくなる病気のため、回復するまでの間は飼い主さんの自宅での看護が必要不可欠になります。