避妊手術を受けていない中高年齢期のメス犬が罹りやすい病気です。
大腸菌などの細菌がメス犬の膣から子宮内に侵入して異常繁殖、炎症がひどくなって化膿し、子宮内に膿がたまるほど悪化します。子宮に細菌感染が起こり炎症がひどくなる、つまり体の免疫システムが働き、発熱状態が続き(この体温上昇は約30%の症例に認められる)、細菌の毒素による腎臓の二次的な障害によって、犬はたくさんのオシッコをし、水をがぶ飲みし出します。化膿するほど病原菌の勢いが強いと、膿がたくさん子宮内にたまっておなかが膨らんだり、病原菌の毒素が体に回って嘔吐や下痢、食欲不振になったりして、ぐったりすることも少なくありません。
こういった症状が見られたら、一刻も早く動物病院で診療を受けてください。