2012年10月16日火曜日

クッシング症候群

副腎という内分泌腺から特殊なホルモンが過剰に分泌されることで起こる疾患です。 おもに6歳以上の犬に多く見られますが、なかには1歳未満の若齢犬にも見られることもあります。犬種を問わず発症しますが、特にダックスフンド、プードル、ポメラニアン、ボストン・テリア、ボクサーなどに発症しやすい傾向があります。 症状は、肥満(顔が丸くなったりおなかに脂肪がつく)が起こったり、筋肉が薄くなったり(肩やお尻・ふとももの筋肉が薄くなり、階段の上りなどがつらくなる)、皮膚が薄くなって、ちょっとしたことで青あざができやすくなります。ニキビが多くなったりすることもあります。 水をたくさん飲む、尿の量が増える、食欲が増す、体重が落ちるなどの症状が現れ、糖尿病を併発することもあります。全体的に毛がうすくなる、左右対称に毛が抜ける、お腹が膨れるなどの症状も現れる。 ジャンプや運動をしたがらない、皮膚がうすくなったり、黒ずんだり、脂っぽくなったりするなどの症状も見られる。避妊していない場合は、発情が止まったりすることがある。 病気が進行してくると、しだいに元気がなくなり、眠ってばかりいます。免疫が低下するため、様々な感染症(皮膚炎・膀胱炎等)にもなりやすくなります。放置すれば命に関わります。

2012年10月7日日曜日

膵炎

急性膵炎では、一般的に肥満気味の中齢の雌犬に起こり発熱や元気・食欲の低下、腹痛、浅速呼吸、嘔吐や下痢、脱水などが現れます。重症の場合には、呼吸困難やショック症状を示すことがあり、命に関わることもあります。慢性膵炎の場合、程度は軽いものの、急性膵炎とよく似た症状を断続的に起こします。膵炎が軽症の場合には、犬は「お辞儀」をするように身体の前半身を低くしますが、後半身を下ろすのは嫌がり ます。そして、噂眠、嘔吐、下痢、発熟を誘発します。 犬種ではミニチュア・プードル、ミニチュア・シュナウザー、コッカー・スパニエル、ウェスティ(ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア)などに発症率が高いといわれています。